停電のときの明かり、何をいくつ?懐中電灯・ランタン・ヘッドライトの使い分けと明るさの目安
懐中電灯が1本あれば安心、とは限りません。「一点を照らす」「部屋を照らす」「両手を空ける」で向いている道具が違います。家族の人数ぶんの数え方と、明るさ(ルーメン)の目安です。

夜に停電すると、まず困るのが明かりです。懐中電灯が1本あれば安心と思いがちですが、実際には「一点を照らす」「部屋を照らす」「両手を空ける」の3つで、向いている道具が違います。家にそろえておく数と、選ぶときの目安をまとめます。
3種類の明かりの役割
- 懐中電灯:遠くや一点を照らす。ブレーカーを見に行く、家の外を確かめるときに
- ランタン:部屋全体を照らす。食事やトイレ、家族が集まる場所に
- ヘッドライト:頭につけて両手を空ける。片付け、料理、子どもの世話、夜の避難に
目安は、家族の人数ぶんのヘッドライトと、部屋に1台のランタン、懐中電灯を1〜2本です。停電のあいだは「手がふさがる作業」が意外に多いので、ヘッドライトがあると動きやすくなります。
明るさ(ルーメン)の目安
明るさはルーメン(lm)で表され、パッケージに数字が書いてあります。各社の製品仕様を見比べると、使い方ごとのおおよその目安は次のとおりです。
- 手元を照らす(ヘッドライト):100〜300lm
- テーブルや部屋を照らす(ランタン):200〜500lm
- 外や遠くを照らす(懐中電灯):300lm以上
明るいほど電池の減りは早くなります。多くの製品は明るさを切り替えられるので、ふだんは弱めで使うと長くもちます。
点灯時間の見方
パッケージには「点灯時間」も書かれています。多くのメーカーは、明るさが最初の10%に下がるまでの時間を点灯時間として表示しています(ANSI/PLATO FL1という表示規格)。「強」と「弱」で大きく違うので、両方の数字を見ます。
ろうそくは使わない
ろうそくは、倒れると火事になるおそれがあります。地震のあとの停電では、余震で倒れることもあります。停電時の明かりは、電池式のLEDにそろえておくのが安全です。
すぐ手に取れる置き方
- 寝室の枕元に、ヘッドライトか小型の懐中電灯を1つ
- 玄関とトイレの近くに、ランタンかセンサーライト
- 停電すると自動で点く「保安灯(停電灯)」をコンセントに挿しておくと、暗闇で探さずにすむ
- 半年に1回、点くかどうかと電池の期限を確かめる
停電してすぐの動き方は、停電したら最初の30分でやることにまとめています。
参考にした資料
- 各メーカーの製品仕様(明るさ・点灯時間の公表値)
- ANSI/PLATO FL1(懐中電灯の性能表示の規格)
- 首相官邸「災害に対するご家庭での備え」


