乾電池の備蓄、何を何本?種類をそろえて、年1回入れ替える
懐中電灯は単1、ラジオは単3、時計は単4。家の中の機器で電池の種類がバラバラだと、いざというとき足りません。必要な本数の数え方と、長持ちさせる保管のコツです。

乾電池は、備えの中でいちばん地味で、いちばん忘れられがちです。停電のときに懐中電灯をつけたら電池が切れていた、ラジオの電池が家になかった、というのはよく聞く話です。
必要な本数は、家にある機器を数えれば出ます。順番に見ていきます。
まず、家の機器の電池を書き出す
停電時に使う機器と、その電池の種類と本数を、紙に書き出します。たとえば次のような形です。
- 懐中電灯:単1 × 2本
- LEDランタン:単3 × 3本
- ラジオ:単3 × 2本
- 時計:単3 × 1本
- 体温計、血圧計:単4やボタン電池
書き出してみると、単1・単3・単4がバラバラに必要なことがわかります。これが「あるはずなのに足りない」の原因です。
必要な本数の計算
機器ごとの本数 × 交換回数(3日なら1〜2回)+ 予備。たとえば懐中電灯(単1 × 2本)を3日間毎晩使うなら、交換1回として4本、予備を足して6本です。全機器で足し上げると、単3が10〜20本くらいになる家が多いと思います。
そろえるときのコツ
- できるだけ「単3」に寄せる。単3で動く懐中電灯・ランタンを選ぶと、種類が減って管理が楽になる
- 単1が必要な機器には「電池スペーサー」(単3を単1サイズにする筒)を用意しておく。緊急時の代用になる
- 充電池(ニッケル水素)は、ポータブル電源などがないと停電中は充電できない。乾電池も用意しておく
- ボタン電池は型番(CR2032など)を機器ごとにメモしておく
長持ちさせる保管
- 直射日光と高温を避ける。車の中や窓際は不向き
- パッケージのまま保管する。裸で袋にまとめると、端子が触れてショートすることがある
- 使用推奨期限(パッケージに記載)を見て、年1回入れ替える。古いものはふだんの機器で使い切る
- 液漏れした電池は素手で触らない。機器の中で漏れていたら、綿棒や布で拭いてから新しい電池を入れる
年1回の見直しチェック
- 機器リストの電池の種類と本数が、備蓄と合っている
- 期限が1年以内の電池は、ふだん使いに回した
- 懐中電灯・ランタン・ラジオを実際につけて、動くのを確かめた
- 電池の置き場所を、家族みんなが知っている
乾電池は、1本ずつは安いのに、いざというときは手に入りません。「単3を中心に、機器の分だけ、年1回入れ替え」。これだけ決めておけば十分です。
使用推奨期限と保管のしかた
乾電池の本体やパッケージには「使用推奨期限」が印字されています。アルカリ乾電池は製造から10年としているメーカーが多く、マンガン乾電池はそれより短めです。買ったら期限を見て、古いものから使います。
- 高温・多湿の場所を避けて、常温で保管する
- 新しい電池と古い電池、種類の違う電池を混ぜて使わない
- しばらく使わない機器からは電池を抜いておく(液もれを防ぐ)
- ネックレスや硬貨など金属といっしょに持ち歩かない(ショートを防ぐ)
- 年に1回、懐中電灯やラジオに入れて点くか確かめる
参考にした資料
- 一般社団法人電池工業会「乾電池の正しい使い方」
- 内閣府 防災情報のページ「家庭での備蓄」
- 一般社団法人 電池工業会「電池の正しい使い方」


