断水したらトイレはどうする?流してよい場合と、簡易トイレの使い方
水が止まった直後、トイレはいちばん困るところです。バケツで流してよい場合・いけない場合の見分け方と、簡易トイレの数の目安、におい対策をまとめました。

地震や停電のあと、意外と早く困るのがトイレです。水道が止まると水洗トイレは流せなくなり、家族4人なら1日に20回ほどトイレを使います。
まず、流してよいのかどうかを見分ける。次に、流せないときの簡易トイレの使い方。この2つを順番に見ていきます。
まず確かめること:流していいのか
断水しただけなら、便器にバケツで水を入れれば流せます。でも地震のあとは、見えないところで排水管が壊れていることがあります。そこへ流すと、下の階や外に汚水があふれます。特にマンションでは、管理組合や自治体から「流してよい」と案内があるまで、流さないのが基本です。
- 一戸建てで、排水の様子に異常がない(ゴボゴボ音がしない、逆流していない):バケツで流してよい
- マンション・集合住宅:管理組合の案内が出るまで、簡易トイレを使う
- 地面が波打っている、マンホールが浮いている、排水管から音がする:流さない
バケツで流す方法
便器にバケツ1杯(6〜8リットル)の水を、勢いよく一気に入れます。タンクに入れるのではなく、便器に直接です。トイレットペーパーは流さず、別の袋に入れて捨てたほうが詰まりません。水はお風呂の残り湯で十分なので、ふだんから抜かずに置いておく習慣が役立ちます。
簡易トイレの使い方
流せないときは、便器に袋をかぶせて使う「簡易トイレ」の出番です。凝固剤(粉)が入った袋のセットで、ドラッグストアやホームセンターにあります。
- 便座を上げ、便器に大きめのゴミ袋を1枚かぶせる(便器を汚さないため。これは取り替えない)
- その上に、簡易トイレの袋をかぶせて便座を下ろす
- 用を足したら、凝固剤をふりかける。数分で固まる
- 袋の口をしばり、ふたつきのゴミ箱や段ボールにためておく
数の目安は、1人1日5回。4人家族の3日分で60回分、1週間分で140回分です。買ってみると、思ったよりかさばります。
におい対策
- 固めた袋を、さらに消臭袋(防臭素材の袋)に入れる。これがいちばん効く
- ためる場所は、ベランダや玄関の外など、生活空間から離す
- ゴミの収集が止まることが多いので、ふたつきの容器を用意しておく
あると助かるもの
- 簡易トイレ:人数 × 5回 × 日数
- 消臭袋、大きめのゴミ袋、ウェットティッシュ、使い捨て手袋
- トイレ用の明かり(停電時は窓のないトイレが真っ暗になる)
- 生理用品、おむつ:必要な人のぶんを多めに
ふだんから一度、簡易トイレを「試しに使ってみる」と、いざというとき迷いません。高齢の家族がいる場合は、便座に座ったまま使えるか、一度確かめておくと安心です。
参考にした資料
- 内閣府 防災情報のページ「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」
- 日本トイレ研究所「災害用トイレガイド」
- 国土交通省「災害時のトイレ、どうする?」


