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キャンプ・車中泊の道具は、そのまま防災の道具になる。兼用できるものリスト

ランタン、カセットコンロ、寝袋、クーラーボックス。キャンプの道具は、ふだん使っているぶん、いざというときも迷わず使えます。兼用できるもの、できないものを整理しました。

キャンプ・車中泊の道具は、そのまま防災の道具になる。兼用できるものリスト

防災のためだけに買った道具は、押し入れの奥で電池が切れていたりします。一方で、キャンプや車中泊で使っている道具は、状態がわかっていて、置き場所も覚えている。実は、これがいちばん確かな備えです。

どれが兼用できて、どれが家では使えないのか。順に見ていきます。

明かり:ランタンとヘッドライト

停電でいちばん助かるのがランタンです。部屋の真ん中に置ける置き型と、両手が空くヘッドライトがあると、暗い中での作業がだいぶ楽になります。充電式ならポータブル電源やモバイルバッテリーから充電できますし、乾電池式なら、家の備蓄の電池と種類をそろえておきます。

火:カセットコンロ

停電でも、ガスが止まっても、お湯を沸かせる。カセットコンロは備えの要です。ボンベは1人1週間で約6本が目安です(農林水産省の食品ストックガイド)。室内で使うときは、窓を少し開けて換気を。

  • ボンベには使用期限があります(製造から約7年)。キャンプで使って、買い足す流れにしておくと古くなりません
  • アウトドア用のガスバーナー(丸いOD缶を使うもの)は、室内での使用を想定していない製品が多いので、家ではカセットコンロのほうを使います

寒さ:寝袋とマット

冬の停電では暖房が止まるので、体温を保つことがいちばん大事になります。寝袋は、毛布より小さくたためて暖かい。床の冷えを防ぐマットと組み合わせると、さらに効きます。「快適使用温度」が0℃前後のものなら、室内の冬の停電には十分です。

冷やす:クーラーボックスと保冷剤

冷蔵庫が止まったら、クーラーボックスに保冷剤と冷蔵庫の中身の一部を移すと、保冷の時間を延ばせます。ふだんから冷凍庫に保冷剤や、凍らせたペットボトルを入れておくと、そのまま使えます。

電気:ポータブル電源とソーラーパネル

車中泊で使っているポータブル電源は、そのまま停電時の電源です。残量50〜80%で保管し、3か月に1回は残量を確かめる。この習慣があれば、いざというとき空っぽ、ということがなくなります。ソーラーパネルがあれば、長引いても日中に充電できます。

水:ウォータータンクと浄水器

折りたたみのウォータータンク(10〜20L)は、給水所から水を運ぶのに役立ちます。携帯浄水器は川の水を飲める水にする道具ですが、災害時の水道水や雨水に使えるかは製品によるので、説明書を確かめてから。

車そのものも、備えになる

  • シガーソケットやUSBから、スマホを充電できる
  • エアコンで暑さ寒さをしのげる。ただし長時間のアイドリングは燃料がもったいないし、排気口が雪や土砂でふさがれていると一酸化炭素が車内に入るので、必ず確かめる
  • ガソリンが半分を切ったら給油する習慣にしておくと、災害のときに動かせる
  • 車中泊で避難するときは、足を伸ばして眠れる工夫と、こまめな水分補給を。エコノミークラス症候群を防ぐため

家では使えないもの

  • 焚き火台と炭。住宅地や室内では使えない
  • ガソリン式の発電機やランタン。室内では絶対に使えない。保管にも注意がいる
  • 大型テント。室内では出番がない。避難所用の小型のものは別

ランタン、カセットコンロ、寝袋、クーラーボックス、ポータブル電源。この5つは、キャンプでも停電でも同じように働きます。年に1回の見直しは、キャンプの準備のついでにやると忘れません。

参考にした資料

  • 内閣府 防災情報のページ「車中泊避難の注意点」
  • 一般社団法人日本ガス石油機器工業会「カセットこんろ・カセットボンベの正しい使い方」
  • 総務省消防庁「一酸化炭素中毒事故の防止」