水の備蓄、どこに置く?3日分の置き場所と、無理なく入れ替える方法
4人家族の3日分は2Lペットボトル18本。買うのは簡単ですが、置き場所と入れ替えで挫折しがちです。分散して置く考え方と、ローリングストックのやり方をまとめました。

水の備蓄の目安は「1人1日3リットル」で、計算は簡単です。難しいのは、そのあとです。18本の2Lペットボトルをどこに置くか。期限が来たらどうするか。ここでつまずく家が多いので、置き方と回し方に絞って書きます。
まず必要な量をおさらい
- 1人1日3L。飲む分と、料理に使う分
- 4人家族の3日分:36L = 2Lペットボトル18本(3ケース)
- 4人家族の1週間分:84L = 42本(7ケース)
最初から1週間分をそろえようとすると、置き場所で止まります。まず3日分、慣れたら増やす。
置き場所は「分散」が基本
3ケースをひとつの場所にまとめて置くと、そこが使えなくなったときに全部失います。家の数か所に分けます。
- キッチンの床下収納、シンク下:1ケース。料理に使う分
- クローゼットや押し入れの奥:1ケース。ケースのまま、重いものは下段に
- ベッドの下、ソファの下:1ケース。ケースを横に寝かせると入る
- 玄関の近く:500mlを数本。避難時に持ち出す分
- 車のトランク:500mlを2〜3本(夏は高温になるので、こまめに入れ替える)
避けたい場所:直射日光の当たる窓際、ベランダ、暖房器具の近く。ペットボトルの水は、光と熱で劣化が早まります。
ローリングストック:買い足しながら回す
備蓄の水を「特別なもの」にせず、ふだん飲む水と同じにします。やり方はこうです。
- ふだん飲む水を、1ケース多めに買う
- 古いケースから飲む。新しいケースは奥に入れる(先入れ先出し)
- 1ケース空いたら、1ケース買う
これで、常に3日分以上が家にあり、期限切れで捨てることもなくなります。買い物のついでにできるので、続きます。
期限が切れた水は捨てなくていい
ペットボトルの水の「賞味期限」は、中身が腐る日ではなく、容器から水がわずかに蒸発して表示の量を下回る日です。未開封なら、期限を過ぎても飲めないわけではありません。心配なら、飲む用ではなく、トイレを流す水や手洗いの水に回します。
飲み水以外の「生活用水」
トイレ・洗い物・手洗いの水は、飲み水とは別に必要です。こちらはペットボトルではなく、次の方法で確保します。
- お風呂の残り湯を、次に入るまで抜かない(約200L。小さな子どもがいる家は転落に注意)
- ポリタンクや折りたたみのウォータータンクに水道水を入れておく(数日ごとに入れ替え)
- 給水所から運ぶ用に、キャリーカートと10L程度のタンク
「分散して置く」「ふだんの水と同じにして回す」。この2つで、水の備蓄は続けられます。
参考にした資料
- 内閣府 防災情報のページ「家庭での備蓄」
- 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」
- 一般社団法人日本ミネラルウォーター協会「ミネラルウォーターの賞味期限について」


